2015年5月5日火曜日

「私とは何か――「個人」から「分人」へ」を読んだ

平野啓一郎著。自分とはなにかを考える際に、著者が考えた分人という言葉を使うとうまくいくので紹介する。という本。

分人という概念は、とても実用的であると思った。それが必要な人は使えばいい、不要な人は使わなくて良い。著者は、自分が悩んでいることを解決するために必要だったのだろう。実体験がふんだんに書かれており、実用的で、共感を得やすいと感じた。

自分に関して言えば、例えばリアルとネットで人が変わるという経験を納得するのは、確かに便利な考え方だとは思った。自分の中の考え方の引き出しには入れておこうと思います。

あと、著者について。日蝕を昔読んで、苦手意識を持っていたのだが、本書は非常に読みやすかった。他の小説も読んでみたいかな。

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